サステナブルと商品開発
ノンアレルゲン食品の開発・製造に携わり40年以上が経過。
アレルゲン成分を除去し、出来るだけ身体に優しい食品原料使用を心がけています。
サステナブル…持続可能な事業活動、あるいは環境保全を前提としたビジネス、色々な解釈がありそうです。
ここでは当社の作る食品とサステナブルについて紹介します。
サゴ椰子(サクサク粉)を主原料とした食品作りをしている
日本で唯一の食品メーカーです。
日本人に馴染みのない食品「サクサク粉」はサクサクとした食感を表していません。東南アジアにサゴ椰子という樹木が生えています。
サゴ椰子は樹を切ると年輪でなく、白い澱粉が出てくる不思議な樹です。
現地ではその白い澱粉を「サクサク」と呼び、食用澱粉として使われています。
サクサク粉あるいはサゴ椰子澱粉は日本で知名度が低く、利用も少なく、うどんを生産するときの打ち粉で使われる事が多いと聞いています。
しかし、日本人が食してなかった食品であり、栄養成分は澱粉100%、農薬・化学肥料の使用がないサクサクは、食物アレルギーの方に安全性が高いということで、当社は主原料として使用が始まりました。
サゴ椰子の生態
現地にはサゴ椰子の森が沢山あります。サゴ椰子は大きな沢山の葉をつけて育ちます。
その大きな葉は大量の二酸化炭素を吸収し地球温暖化対策に貢献しています。
大きな葉の下には森の小動物が住み、小動物の排泄物はサゴ椰子の森の肥料となり自然の好循環が出来ています。
サゴ椰子の生育に農薬や化学肥料は不要です。
サクサクは地元に暮らす人々の貴重な食糧だったそうです。
しかし、15年前(2007年)に当社社員がインドネシアを訪問した時、地元では食べる機会が減少し、サクサクという食文化が廃れつつあったようです。しかし、最近ではグルテンフリーヌードルやグルテンフリークッキーなどの商品開発に使われて、サクサク粉という食文化が見直されつつあるそうです。
サゴ椰子はまだまだ研究途上の植物です。
サゴ椰子の森訪問記録
サゴ椰子の森を研究する愛媛大学教授のお誘いを受けて、サゴ椰子の森に行ってきました。
インドネシア首都ジャカルタから飛行機を乗り換えて数時間、スラウェシ島を訪問しました。スラウェシ島空港から日本でいう高速バスに乗って半日ほどで、ペンカジョアンカ村のサゴ椰子の森に囲まれた村に着きました。運転が荒くて、車酔いしてとても辛かったことも、今となっては良い思い出です。
〇サゴ椰子の森
想像よりも幹も葉も大きくて立派な樹木、小動物や虫のさえずりが聞こえ、本当に大自然の中心に立った気持ちでした。ご案内頂いた地元の方は南国的に明るい人々で、ウ〇〇ン滞在記気分になりました。
〇地元の食堂で調理してもらったサクサク料理「カプルン」
水を加え過熱して団子状になったものを、スープに入れで食べる料理。独特なのどごしを楽しめました。
ボートに乗って現地の視察に行きました。当然行先は告げられません
宿泊先…村長のご自宅に泊めてもらいました。起床後靴を履くときは、靴のなかにサソリがいないか確認するよう注意されました。良い思い出です。
サクサク粉を使った商品
○サクサククッキー
澱粉主原料のクッキーは、小麦粉や米粉のクッキーに比べてくちどけが良く、ティタイムのお菓子として、小さな子供のお菓子としてご利用頂いています。
○サクサクヌードル
馬鈴薯澱粉・甘藷澱粉にサクサク粉をブレンドしたサクサクヌードルは、はるさめに比べてしっかりとした食感と食べ応えが楽しめます。
澱粉(炭水化物)主体の食品は身体の負担が少ないと言われています。
○サクサクカレールウ
日本式カレーとは、小麦粉を炒ってスパイスを加えてカレールウと作ります。
当社のカレールウはサクサク粉を煎って作りました。グルテンフリーのカレールウです。