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管理栄養士の相談ブログ
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食物アレルギー・栄養管理・スポーツ・慢性疲労 その他色々と食の相談を受けているある管理栄養士のブログです。

スイカアレルギー…? 当店をご利用のお客様から頂いたご相談(ご家族のお父様の用でした)

2024.9.2

Q 今まで問題なく食べていたスイカですが、この夏にスイカを食べたら喉がイガイガして苦しくなってきたので、途中で食べるのを止めました。蕁麻疹やかゆみなどなく、口腔内のみの症状でした。スイカアレルギーは周囲であまり耳にしませんが、実際にアレルギーになることはありますか?(30代 男性)

 

A

真夏の定番果実のスイカ、瑞々しさと程よい甘さから食卓にも頻繁に並ぶのではないでしょうか。スイカもアレルギー反応を引き起こす物質が含まれています。スイカを食べた直後に口腔内だけに症状が出ているため、イネ科もしくはキク科花粉感作による花粉-食物アレルギー症候群の可能性もあります。

 

花粉-食物アレルギー症候群は、乳幼児よりも思春期や成人になってから発症しやすい傾向があります。今回はウリ科のスイカに反応しており、キク科やイネ科の花粉にアレルギー反応がある場合に、アレルゲンが似ているためにウリ科の野菜や果実に反応するケースがあるといわれています。但し、イネ科やキク科花粉症の患者全員に反応が出ることはなく、一部の患者さんに症状が出てきます。(キク科とイネ科の花粉について、簡単に下記の表にまとめておりますので、参考にしてください。※1)症状としては、口腔内違和感(イガイガ、チクチク)、口唇の腫れ、喉の閉塞感、などの症状が出現します。時に、重症の場合には喘息や呼吸困難などの症状が出るケースもありますので、アレルギー専門医へ速やかに受診してください。

 

スイカは冷やして食べたい果実ではありますが、イネ科花粉による花粉-食物アレルギー症候群のアレルゲンは、加熱することでアレルゲン性が低下し、摂取できることもあります。該当するアレルゲンがある場合には、主治医と相談しながら加熱した果実や野菜を摂取するようにしましょう。

 

残暑厳しく、9月以降も昨年並みの暑さが続く今こそ、スイカはより一層美味しく感じられますね。スイカを食べて気にかかる症状がある場合は、症状が重くなる前にアレルギー科で相談しておきましょう。

 

主な花粉と飛散時期 アレルギー反応が出やすい食品
イネ科(5~6月) カモガヤ、ハルガヤ

オオアワガエリ

ウリ科(スイカ、メロン)

キウイ、ピーナッツ等

キク科(8~9月) ブタクサ ウリ科(スイカ、メロン、ズッキーニ、キュウリ)

バナナ等

 

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